読書

「めんどくさい」ときに対処する方法『「めんどくさい」がなくなる脳』

「めんどくさい」ことはたくさんあります。

仕方がないのでやりますが、できればやりたくないと思うものです。

「めんどくさい」と思って何もしない時間はストレスですが、行動に移せないこともストレスです。

もし「めんどくさい」と思わなくなったら、どれだけストレスから解放されるのだろうと考えてみました。

今回参考にしたのは『加藤俊徳さん(著)「めんどくさい」がなくなる脳』という本です。

効果があると実感した「めんどくさい」の対処法を紹介します。

「めんどくさい」ときに対処する方法

「めんどくさい」ときに対処する方法

「めんどくさい」とは

「めんどくさい」とは、やりたくない、手間がかかる、やっかい、おっくう、といった心境を一言で表現できる便利な言葉です。

一旦「めんどくさい」心境になってしまうと、何もかもが「めんどくさい」と思ってしまいます。

「めんどくさい」とは便利な言葉だと説明しましたが、ここに落とし穴があります。

「めんどくさい」という言葉自体が「やりたくない」理由のように聞こえますが、思考停止してしまい、本当の理由を隠してしまっています。

よくよく考えると、「めんどくさい」と言いたいだけであったり、やり方が分からなくて考えたくなかったりします。

つまり、理由を感がることもなく思考停止してしまっているので「めんどくさい」という便利な理由をつけているのです。

自分自身にも、他の人にも本当の理由を言わずに誤魔化してしまうので、雪だるま式にめんどくさくなるのです。

「めんどくさい」と思ってしまうタイミング

「めんどくさい」と思ってしまうタイミングは、自分自身の状態に必要な行動が重なったときに思ってしまいます。

自分自身の状態が次のときに、「めんどくさい」と思ってしまうのです。

  • 眠いとき、不機嫌なとき
  • 不慣れなこと、不得意なことを求められたとき
  • 「めんどくさい」が癖になっているとき
  • 体が辛いとき
  • 空腹のとき
  • スイッチを入れるとき
  • 「めんどくさい人」に出会ったとき

私の場合、『不慣れなこと、不得意なことを求められたとき』と『スイッチを入れるとき』にめんどくさいと思うことが多いです。

また1度めんどくさいと思ってしまうと、似たケースでもめんどくさいと思うことがりますので、癖になっているのかもしれません。

対処法

  • 「めんどくさい」を言い換える
  • 「やらされる」から「やる」に切り替える
  • すぐに行動できるようにしておく
  • 体を動かす
  • よく食べ、よく寝る
対処法

「めんどくさい」を言い換える

「めんどくさい」と思ってしまう原因をきちんと考えてみると、「やりたくない」理由がきちんとあります。

宿題がめんどくさい、と思う原因は、遊ぶ時間を優先したいから宿題を今やりたくないだけかもしれません。

もしくは、宿題で漢字の書き方、読み方を知っているのに、同じ漢字を何度も書かないといけないことがいやなのかもしれません。

同じめんどくさいという言葉ですが、皆それぞれ違った理由があるのです。

この理由をきちんと把握すると、やらない理由だけでなくやる理由にも気づくことができます。

ですので、「めんどくさい」と思ったときは別の言葉に言い換えてみましょう。

私の場合、「めんどくさい」を「手間がかかる」と言い換えることで、簡単な方法を探すことができました。

また、「今やりたくない」と言い換えるで、「後でやる」とか「何時になったらやる」と意識を切り替えることができました。

「めんどくさい」のままにしておくと、いつまでたっても「めんどくさい」からやりたくないままだったと思います。

「やらされる」から「やる」に切り替える

人に強要されると、「めんどくさい」と感じてしまいます。

私は我儘な性分ですので、人から言われたことに内心反発してしまいます。

逆に、自分でやると決めたことは、高い確率でやることが多いです。

「宿題しなさい」と言われたときと、「宿題をやろう」と思ったときとで、心境が違う経験はないでしょうか。

「宿題しなさい」と言われると、めんどくさくなってやる気が起きないです。

「宿題をやろう」と思ったときはめんどくさいと思うことはあまりありません。

ですので、自分からやろうとすると少しだけ、めんどくさくなくなります。

とはいえ、やろうとすること自体が難しいです。

そんなときは、なぜやるのか、理由を考えてみましょう。

宿題をやったらご褒美をもらえるとか、宿題をやらないと叱られるとか、そんな理由で充分です。

理由を意識すると、仕事を受け身で「やらされている」から少しだけ主体的に「やる」に変わります。

すぐに行動できるようにしておく

何から手を付けてよいのかすぐに思いつかないときに、「めんどくさい」と思いやすいです。

私の場合、家事をするとき「めんどくさい」と思うことがあります。

掃除、洗濯、食器洗い、何から始めようか決めないまま、家事しないといけないな、と思うからです。

例えば、洗濯物を洗濯機に入れて掃除機取り出して部屋の掃除をしようと、手順が分かっていれば「めんどくさい」と思うことが大分減ります。

何かをする前に、手順が分からない、考えないといけない、という準備が必要になることを意識していないのですぐに行動できないことに対して「めんどくさい」と思うのです。

思い至ったときにすぐに行動できると、めんどくさくないですが、すぐに行動できないと「めんどくさい」のです。

そんな時は、事前に何をどうするのか具体的な手順を決めておく方法が効果的です。

とはいえ、いつも手順を決めておくことが難しいので、「準備する」という行動を意識してみましょう。

先ほどの家事の例えでいうと、家事を何からするかを決めてから、家事をします。

「何からするかを決める」という行動はすぐにできますので、「めんどくさい」と思うことが大分軽減されます。

体を動かす

結果が分かると思っているときにやらないといけないときに「めんどくさい」と感じててしまいます。

練習だと意識できていれば、「めんどくさい」と感じにくいのですが、そうでなければ「めんどくさい」ものです。

そんな時は、「体を意識」してみましょう。

例えば、「めんどくさい」と思っていることを思いうかべて、目を閉じて片足立ちしながら、カウントします。

脳内では体のバランスをとること、カウントすることを意識することになります。

30秒ぐらいまでカウントすると、体のバランスをとることに全力になっています。

その後、目を開けて両足で立つと、すっきりして「めんどくさい」という心境はどこかへ行ってしまいます。

ポイントは、体のバランスをとることに全力を注いでいることです。

「めんどくさい」と思ってしまう脳の部位と体を動かそうとする脳の部位とで別の部位です。

体のバランスをとっている部位で全力になると、「めんどくさい」と思うどころではなくなってしまうようです。

詳しい仕組みはよく分かりませんが、「めんどくさい」というモヤモヤがすっきりしますので、試してみてください。

よく食べ、よく寝る

ストレスを抱えていたり、不健康だと、すぐに行動できなくなり、より「めんどくさい」が加速してしまいます。

よく食べ、よく寝れば、体が健康になります。

付け加えて、適度な運動をすれば、もっと健康になれます。

健康であれば、「めんどくさい」ことも前向きに解決することができます。

逆に言うと、いつも「めんどくさい」と感じているのであれば、体や精神の状態が良くないのかもしれません。

健康であれば、たいていの問題は解決できますので、よく食べ、よく寝るようにしましょう。

よく寝るについては、詳しくはこちら。
睡眠不足、寝不足で起きる問題。睡眠不足、寝不足を解消すると絶好調になる。

まとめ

まとめ
  • 「めんどくさい」は立ち止まって考える機会にする
  • やることが分かると「めんどくさく」ない
  • すぐ行動できると「めんどくさく」ない
  • 目を閉じて片足立ちすると、スッキリする
  • やっぱり健康が大事
「めんどくさい」の正体を脳科学者に聞く

本を読んだ所感

「めんどくさい」と長年付き合ってきて、自己流でやっていた「めんどくさい」の何が「めんどくさい」のか、を考えるようにし、言い換えるようにして自己流で「めんどくさい」と徐々に言わなくなってきました。

本に書いてあった通りのことで、間違っていなかったと自信を深めました。

また、知らなかった対処法で1番驚いたことは「めんどくさい」ときに「体を動かす」ことでスッキリすることです。

気分転換するときにも効果がありましたので、試してください。