睡眠

睡眠不足、寝不足で起きる問題。睡眠不足、寝不足を解消すると絶好調になる。

毎日きちんと睡眠取れていますか?

睡眠不足、寝不足は健康にも良くないと言われますが、どんな症状があるかご存知でしょうか?

睡眠不足、寝不足を解消すると、絶好調になるのはご存知でしょうか?

睡眠不足、寝不足で起きる問題

睡眠不足、寝不足で起きる問題

【初期症状】ボーとする

まず、思考力が低下して、ボーとする時間が出てきます。

1日の徹夜で実験した結果では、簡単な図形問題で90問中3~4回ほど反応できなかったそうです。
この反応できなかったとき、短時間の瞬間的な居眠りをしていたからです。
この実験では1日の徹夜が条件なので、日頃からの睡眠不足と違うかもしれませんが、たった1日でも判断能力の低下、集中力が低下が確認されたこと、本人は反応できていないことに気付いていないことが重要です。
日頃からの睡眠不足では、気づいていないだけで、ボーとしてしましまっているのかもしれません。

とくに、少しだけ睡眠不足であれば、自分自身で寝不足であることをほどんど自覚できないようです。
少しだけ調子が悪い状態が常態化してしまっていることで、自分自身では調子が悪いと認識できないということです。
よく寝た日に調子が良いと感じるのであれば、日頃の睡眠時間では足りていない証拠ですね。

一説によると、寝不足の状態は、アルコールを摂取したときと同じぐらいの状態になるそうです。
日々の生活しているときに、ほろ酔いな状態で仕事や私生活をしていると考えると、大きなミスをしかねかねません。
ちょっと怖いですよね。

【慢性症状】体調を崩しやすくなる、太りやすくなる、寿命が短くなる

寝不足が続くと、調子悪くなったり、体調を崩したりします。
睡眠不足になると、体内で何が起こるのでしょうか。

睡眠不足になると、

  • 「インスリン」の分泌が悪くなって血糖値が高くなります。
  • 「レプチン」というホルモンが出なくなり、食べ過ぎてしまいます。
  • 「グレリン」というホルモンが出っぱなしになり、食欲が増します。
  • 「交感神経」の緊張が続いて高血圧になります。

結果として、太りやすくなり、糖尿病や高血圧などに患いやすくなり、体調を崩しやすい状態になってしまうのです。
またこのような状態だと、体の症状は精神状態にも悪影響があります。
やる気が出なくなったり、落ち込みやすくなったり、イライラしやすくなります。

これを裏付ける情報として、2002年にアメリカで100万人規模の調査をした結果が出ています。
睡眠時間が短い人と睡眠時間が平均的な人とで、1.3倍も死亡率が高いことが判明しました。
(長時間睡眠の人も死亡率が高くなっていたようです)

【悪化症状】うつ病、不安障害、アルコール依存、薬物依存になる

睡眠不足が慢性化して症状が悪化すると、「精神状態」が不安定になります。
結果として、うつ病、不安障害、アルコール依存、薬物依存になる確率が高くなります。
実際にうつ病、不安障害、アルコール依存、薬物依存になっている人は、睡眠をきちんととれていない人が多いようです。

ここまで症状が悪化してしまうと、健康な状態に回復するまで長い時間と治療が必要です。
症状が悪化する前に、きちんと睡眠をとるように心がけましょう。

ショートスリーパーについて

世の中には、短時間で充分な睡眠をとることができる人がいます。
ショートスリーパーと呼ばれる人です。
ショートスリーパーで有名なナポレオンは、1日3時間しか寝なかったといわれております。

ショートスリーパーで無い人からすれば、1日の活動時間が多くてうらやましく思います。
だからといって、安易にショートスリーパーの人を真似したり、なろうと思わないでください。
頑張れば、ショートスリーパーになれるものではありません。

すでにショートスリーパーについて研究され、結論が出ております。
ショートスリーパーの方は、遺伝子の中で生体リズムに関する箇所が一般の方と違うことが分かっています。
つまり、ショートスリーパーは遺伝であるという結論が出ているのです。

繰り返しになりますが、努力してできるものではありませんので、安易に真似しないようにしましょう。
身も心もボロボロになってしまいます。

寝不足を解消するには?

寝不足を解消するには?

週末の寝だめでは、寝不足を解消できない

週末の寝だめで日ごろの睡眠不足を解消できるのか、調査した結果があります。
調査では、毎日ベッドに14時間入って睡眠時間を計測したそうです。
対象者は健康な人で、日ごろの睡眠時間は7時間30分ほどでした。

調査したところ、最初の2,3日は13時間近く眠っていたのですが、徐々に睡眠時間が短くなり、約3週間後に8時間ちょっとで落ち着いたそうです。
つまり、8時間ちょっとの睡眠時間が正常な睡眠時間であって、正常な睡眠時間に戻るまで3週間かかったということです。

この結果から、1,2日では寝不足を解消しきれないことが判明しました。

適切な睡眠時間を知ること

ほとんどの方は目覚まし時計やアラームを使って、朝起きているのではないでしょうか。
目覚まし時計を使わずに、自然に目が覚める時間は何時間なのか、知っているでしょうか?
年齢や体の調子によって左右されるので、ほとんどの方が把握していないのではないでしょうか。

実際に3~4週間にわたり睡眠時間を10時間ほど確保して、自身で調べるしか方法がありません。
自分自身のこととはいえ、調べるには大変な時間がかかります。
それでも、適切な睡眠時間を知ることで、より毎日が元気よく、最高の日にできるのであれば、その価値はあるかもしれません。

睡眠を計測できるウェアラブル端末も売っていますので、自分ひとりでも調べやすくなっています。

適切な睡眠時間で絶好調になる

適切な睡眠時間が8時間だとして、毎日8時間も寝るのがもったいない、と思うかもしれません。
適切な睡眠時間をとると、どんな良いことがあるのか実験結果がありました。

普段から厳しいトレーニングをしていたバスケットボールプレイヤーに、40日、毎晩10時間ベッドに入ってもらった実験では、2,3日後ではほとんど効果が見られなかったが、2週間を過ぎたあたりから徐々に効果がでました。
走力でのタイムが縮まり、フリースローやスリーポイントスローでの得点率が多くなったのです。
プレイヤー自身も、調子が良いこと、絶好調であることを実感できるようになったそうです。
それも、1人ではなく、10人全員でです。
40日が終わり、10時間ベッドに入ることをやめたところ、調子の良さは実験開始前と同じ状態に戻りました。

10時間の睡眠時間を確保ことで集中力と思考力が高まり、調子のよい状態になることが分かりました。
おそらく、40日かけてた10時間の睡眠時間から自身の適切な睡眠時間をとるようになったのでしょう。
このことから、「適切な睡眠時間で絶好調を作れる」ことができるのです。

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睡眠と上手に付き合うために

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睡眠時間と作業時間のどちらを優先するか

睡眠時間をきちんととって、生産性を上げる、効率的に作業する方をとるか、睡眠時間を削って作業時間を多くする方をとるか、生計を立てる仕事をするときに悩んでいませんか?

「24時間働けますか?」というキャッチコピーが流行った年代がありました。
長時間働くことが、もてはやされた時代です。
最近では、生産性を上げることがもてはやされつつあります。

どちらが正しいのか、考えたことがあります。
答えは、どちらも正しい。
状況によって、どちらも正解になり得るということです。
もし、どちらかが正しいと思っているのであれば、一方的な視点でしかありません。
(深く考察するには、睡眠が足りていないのかもしれませんね)

期限までに生産性を上げる余力があれば生産性をあげるために睡眠時間をとる方がいいですし、そうでなければ作業時間を優先した方が良いかもしれません。
常日頃は睡眠時間を優先して確保しておき、緊急時に作業時間を優先するのが良いでしょう。

もし、常日頃から常に緊急事態が続いているのであれば、根本的な対応が必要な状態です。
一人で抱え込まず、何人かの仲間、関係者、責任者を巻き込んでしまいましょう。

考えなくてもできる作業を黙々とやることも必要です。
退屈な作業に感じてしまうかもしれません。
きちんと睡眠をとって調子のよい状態であれば、その退屈な作業から新しいことを考え付くかもしれません。

睡眠は時間と質どちらが大事?

毎日忙しい日々をおくっていると、睡眠時間をとりたくても取れない方がいるかもしれません。
睡眠の質を上げれば、睡眠時間が少なくても大丈夫と考える方法もあります。

私もその通りだと思います。
ただし、ある日突然、睡眠の質が上がるということは、普段の生活が変わらない限りほぼあり得ません。

睡眠の質を上げるには、毎日の継続が必要です。
適切な睡眠時間を知ることも必要ですし、日頃から睡眠時間を適切にとることで、徐々に質を上げることにつながります。

つまり、普段からきちんと適切な睡眠時間をとっているから、睡眠の質も上がっていくのです。
たまに睡眠時間が短くなっても、睡眠の質である程度まかなえる状態です。

普段から睡眠不足であれば、たまに睡眠の質が良くなっても、その日だけしか効果がありません。
翌日に睡眠の質が良いとは限りません。

理想的な睡眠へ。気軽に睡眠の質を高める方法