持論

マウントを取られたときの解決策。イライラしない方法。

職場や、グループに属していると、マウントを取ってくる人がいませんか?

しつこいマウントは、どうしてもイライラしてしまいます。

自分を知れば、考え方も変わり、イライラしないようにすることができます。

マウントを取られたときの解決策

マウントを取られたときの解決策

マウントを取る人の心理状態

マウントを取るのは、心理的にあなたより私が「優位」「上位」ですと促したい行動です。

人類が進化する前、まだ動物の群れだったころに、ボス争いをしていた名残です。

日本猿やチンパンジーもボス争いしますが、このころのマウントは力が強いものが「優位」に立っていました。

人間も「優位」に立ちたいという本能的な欲求をもっていますので、人間にとっての力である地位や知識、お金を使って「優位」をとろうとしています。

もし、あなたがマウントを取る行動をしてしまっていたら、その場でのグループで優位をもぎ取りたいと思っている状態です。

優位を取れれば、自分の思った通りに行動できます。

つまり、わがままを通しやすいのです。

これは、非常に気持ちが良い状態ですので、優位に立てるなら立ちたいと思うのも仕方がありません。

なぜ優位を保ちたいのかというと、自信をつけるためであり、不安を解消するためです。

そして、優位をとれると、満たされた気になり、気持ちよく感じるからです。

分かりやすいマウントの例として、「自慢するとき」は羨まししがれると、気持ちよくなりませんか。

羨ましいと思われると、自分が「優位」に立ったと感じて、気持ちよくなります。

マウントを取る行動は、理性でコントロールできる

マウントを取る行動は、理性でコントロールできる

本能での行為ですから、どうしようもないのでしょうか?

実はきちんと理性でコントロールできるのです。

考え方を変えると、理性でコントロールできる

よくある対処法では、その人に近づかない方法やスルーする方法など、マウントを取られたときの対処方です。

マウントを取られる対処ばかりして、自分自身がマウントを取っていては、相手も負けじとマウントを取ろうとしてしまいます。

意識してマウントを取っているのであれば、気を付けましょう。

無意識、つまり本能でマウントを取っているかもしれないのであれば、理性でコントロールできるようになりましょう。

「自分自身が無意識にマウントを取っているのか」について、自分を客観視しないと見極められません。

自分を客観視するのは簡単ではありません。

「無意識でマウントを取っているか」が分からないのであれば、「マウントを取っている」つもりで、自分自身がマウントを取らないように自分自身をバージョンアップさせていきましょう。

その過程で、自分を客観視できるようになり、マウントも取らなくなれます。

マウントを取らなくなれば、マウントを取られる機会を軽減することができます。

ではどうするのか。

先ほど紹介したマウントをとる行為は、自身の自信をつけるためであったり、不安を隠すためであったりします。

つまり、「自分は自信がないのだな」、「自分は不安なんだな」と考えてみてください。

マウントをとる方法でしか「自身を付けられない」「不安を解消できない」と、まずは自分を受け入れましょう。

このようなネガティブな情報は非常に受け入れにくいかもしれません。

ですが、ここから始めないと小手先だけでは、またマウントを取るようになってしまいます。

人間関係は複雑怪奇です。

自分の立ち位置を確認するには、相手との比較することが簡単です。

安易な方法に走りがちですが、自分自身をきちんと持っていれば、そういった行動をしなくてよくなります。

そして、マウントを取られたとしても、対象が自分から相手に代わるだけです。

「この人は自信がないのだな」「この人は不安なんだな」と冷静に判断できるようになります。

自分自身をきちんと持つ

自分自身をきちんと持つ

マウントを取らないようにするためには「自分をきちんと持つ」ことが大切だと解説しました。

では、「自分をきちんと持つ」とはどういうことでしょうか。

「自身がどういったものを大事にして生きたいのかを知ること」です。

「何を大事にしているのか」を知るためには、「自分自身について」考える時間と客観的な視点が必要です。

日記がおすすめ

おすすめな方法は、日記をつけることです。

日記のように仰々しく考えずにメモでも構いません。

あとで読み返すので、失くさないように気を付けましょう。

ここでは、日記という前提で説明します。

メモで実践する場合は、日記をメモと読み換えてください。

日記を書くときは、主観的に「何について、どう思うのか」を書きましょう。

映画を見に行った感想もいいですし、むかつく上司について許せないところを書くのもいいです。

そして、1週間ぐらい経過したら、読み返しましょう。

書いた内容への思い入れや、書いた人によって期間に差が出るかもしれませんが、1週間ほど感覚を空ければ、書いたことを客観的に読むことができるでしょう。

客観的に読み返すことで、自分はどういう人なのか、どういったことを大事にしているのかを探しやすくなります。

もしかすると1か月という期間で自身が大事にしていることが分かるかもしれません。

また、数か月かかるかもしれません。

どの程度期間が必要なのかは人それぞですが、日記を書かないよりも確実に自分自身のことを知ることができます。

継続して日記を書くには

継続して日記を書くのは非常に大変です。

継続しやすくなる方法を紹介します。

ハードルを下げて、1か月だけ挑戦してみる

まずは、1か月だけ挑戦してみましょう。

そして、書けない日があってもかまわないので、再開することです。
続けることは習慣にするまで難しいです。

1回目の挑戦で成功する方が、奇跡的です。

「1か月10回かけない日があっても成功」とか「週4回かけたら成功」とかハードルを下げばいいです。

1番の目的は日記を書き続けることでなく、自分自身を知ることですから。

もし書けない日があったとすれば、読み返したときに、書けない自分を知ることができます。

日記帳を買う

自分が好きなデザインの日記帳や、少し高価な日記帳を買ってみましょう。

自分がお金を出して買ったものは、もったいないのでやろうとすることができます。

実際に日記帳があると、日記を書く気も出てきます。

もし、できるのであれば普段目につきやすいところに置いておくと続けやすくなります。

朝に書く

日記は夜寝る前に書かないといけないと思っていませんか。

書く時間はいつでもいいのです。

朝に書くようにすると、朝起きて1番リフレッシュした新鮮な思考で日記を書くことができますので、日記以上の効果もあります。

例えば、昨日を思い返してから1日が始まるので、昨日失敗したことを繰り返しにくくなります。

他にも、やりたいことを思い出したら、その日のうちに挑戦しやすくなります。

書くのこと忘れても、思い出せるようにアラームをセットする

実際に書く気はあるのに、書きたいタイミングで書くことを忘れてしまうことがります。

面白い番組を見終わったり、何かに気をとられていると、忘れてしまいがちです。

1回忘れてしまうと、失敗したと考えがちになり、自分に向いていないと思い込んでしまいます。

忘れても、思い出せるように、アラームに頼ると良いです。

自分1人でやって失敗するより、人やモノに頼って成功する方が、ずっと良いですから。

忘れっぽい方におすすめです。

自分を知ると、イライラの原因が分かる

自分を知ると、イライラの原因が分かる

マウントを取らなくなる

自分を知ることができたら、同じ土俵にいないと気付けるでしょう。

そうすると、むやみやたらに人と比較しなくてすみます。

比較しないということは、マウントを取る必要がなくなるのです。

マウントを取る必要がないと分かると、無意識でもマウントを取らなくなります。

自分を知ることで、他人と比較していることが明らかにできます。

「どこを、どんな風になりたい」と考えていることが分かると、やるべきことが分かります。

現状のまま気持ちよくなれる場所を探すことより、自分を成長させてより良い場所へ行くことに、興味が移り替わるでしょう。

今いる場所でマウントを取る理由が薄れていきます。

同じように、マウントを取る理由がないので、無意識でもマウントを取らなくなります。

マウントを取られてもイライラしなくなる

自分を知ることができれば、自分が比較しない点でマウントを取られてもイライラしなくなります。

自分が比較しない点でマウントを取られた場合、その点で勝負する気がないのですから「この人は私とこの点で比較して優位に立ちたいのだな」「こういう点で自分に自信がないのだな」と冷静に判断できるようになります。

また、他人と比較しているところでは、自分より優れている点を見習う点として素直になれます。

「よく分からないけど負けた気がする」と感じることが少なくなるからです。

悔しいけれど「優れている」と自分自身で客観的に判断しているのです。

そうすれば、その人に負けないようにどうすればいいのかを具体的な方法を考えることができます。

具体的な方法が分かると、思ったよりイライラしなくなります。

それでもイライラするのであれば、「この人は私とこの点で私より優れているのに、比較して優位に立ちたいのだな」「こういう点で自分に自信がないのだな」と考えてみると、多少は溜飲が収まるのではないでしょうか。

そうすれば、マウントをとってくる人にも優しくなれます。

原因が分かっても、イライラするとき

原因が分かっても、イライラするとき

原因が分かってもイライラするときに考えられる理由は3つあります。

  • 等身大の自分を知らない
  • その日の体調が良くない
  • 大事にしているものを傷つけられた

等身大の自分を知らない

日記を書いて、自分をしったつもりになってませんか。

本当に、等身大の自分を知っていますか。

ダメな自分をを受け入れることは、非常に苦しい作業です。

受け入れたつもりで自分自身をごまかすと原因が分かって大丈夫のはずなのに、等身大の自分はイライラします。

深呼吸して素直になって、自分を過大評価していないか、また過小評価していないか、見直しましょう。

苦しい作業ですが、等身大の自分を知ることができれば、その後の人生が一気に楽になれます。

将来、気楽になるために、今苦しい作業を、がんばって乗り越えましょう。

その日の体調が良くない

普段はマウントを取られてもイライラしないのに、たまにイライラするときがあります。

そんなときは、自分の体調を疑ってみるといいかもしれません。

「冷静になること」や「理性でコントロールする」には、健全な体と精神が必要です。

どちらかの調子が悪ければ、防衛本能が働き本能的になります。

イライラしている最中は本能的な自分です。

まずは、しっかり休息をとりましょう。

日記にも何にイライラしているのかを書いておくと、良いでしょう。

後日、改めて「何にイライラしていたのか」見返すと、原因が分かるかもしれません。

原因が分かると、多少は溜飲が収まります。

体調を整える睡眠について

大事にしているものを傷つけられた

等身大の自分になって、客観的な原因が分かって、それでも腹が立つのであれば自分自身で「本当に大事にしたいこと」を傷つけられたと感じている証拠です。

「大事にしたいこと」を守るために、戦ってもいいですし、傷つける人と距離を置くのも良いです。

普段から「大事にしていること」に素直に生活していると、分かってくれる人は傷つけないですし、分からない人は「自分と合わない人」と感じて相手も距離を置くようになります。

数週間から数か月ぐらいの時間がかかるかもしれませんが、徐々に自分自身も周りの反応も変わっていきます。

最後に

マウントを取ったり取られたり、結局のところは、どう自分が受け入れるかで、良くも悪くもできます。

他人を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。

自分を変えることで、マウントの取り合いをしなくてもよくなる環境を作っていきましょう。

がんばってください。
応援しています。