自分はどんな性格をしていると思いますか?
今の性格に満足できていますか?
今の自分の性格は、過去の経験から形作られています。
自分の性格がどのように形作られたのかを知ることで、なりたい自分へ近づく第1歩にできます。
成功体験が性格を形作る
自分自身の性格は、今まで経験してきた体験が大きく影響しています。
慎重な性格であれば、慎重であることで成功した体験がありますし、大胆な性格であれば、大胆であることで成功した体験があります。
様々な体験の中で、成功体験と言われるものがあります。
成功体験とは、読んで字のごとく「自分が成功した」と感じる体験のことです。
この成功体験が、積み重ねがあって今の自分自身の性格を形作るのです。
もしかしたら、失敗ばかりしてきたので「成功体験なんてない」と思う方がいるかもしれません。
ここでいう成功体験とは「自分自身にとって都合が良い成功」も含んでいるのです。
この「自分自身にとって都合の良い成功」がやっかいなのです。
たとえば、「宿題を忘れて怒られた」という結果だけ見れば失敗体験ですが、見方を変えると「宿題をしていなくても怒られるだけでやらなくて済んだ」という成功体験を積んだのかもしれません。
また、「足が遅くてマラソン大会が嫌で文句ばかりいっていた」という失敗体験は、見方を変えると「文句を言える友人ができた」という成功体験になったのかもしれません。
つまり、自分自身では失敗体験だと思っていても、別の面を見れば別の成功体験を同時に得ていることになるのです。
そんな体験を積み重ねることにより、「宿題をよりやらなくなり、言われたことをやらなくなり、自分中心の性格になる」とか「何か得るために文句をいうようになる」という性格が徐々に出来上がっていきます。
こういった体験の積み重ねは、意識できることだけでなく、無意識でも積み重ねていきます。
自分自身でもなんでこんな性格なのか分からない点は、無意識での積み重ねがその性格を形作っているのかもしれません。
成功体験のメリット
成功体験を経験すると、自信になります。
自身をつけることで、より楽しく、ポジティブに、行動することができます。
そうすると、同じ行動でも、より良い成果を出すことができる質の高い行動になっていきます。
(例が欲しい)
自信がつけば性格もポジティブになり、良いことだらけかのように思えますが、良いことだけではありません。
成功体験には罠がある
- 失敗を受け入れなくなる
- 成功体験に依存する
失敗を受け入れなくなる
自分自身にとって都合の良い成功体験も、自分自身では気づきにくいですが、同様に自信をつけより質が向上します。
つまり、より自分にとって都合の良い解釈をする要になります。
例えば、失敗した時に人のせいにすることで、自分のプライドを守った成功体験があると、より人のせいにするようになります。
一般的な成功体験とは、他者から見ても成功だと思えることですが、自分にだけ都合の良い成功体験は他者との距離を広げるようになります。
こういったことを、小賢しい人とか、頑固な人という評価をされてしまいます。
成功体験に依存する
失敗体験は同じことを繰り返さないように見直したり、反省したりしますが、成功体験はほとんど見直すことがありません。
成功したのですから。
似たようなケースや同じような状況に遭遇した場合、成功した時と同じことを繰り返します。
繰り返したことで、さらに成功をすると、より考えることなく、繰り返してしまいます。
徐々に成功率を上げていく体験を積むのです。
そうすると、1度や2度の失敗では、成功した方法を見直しません。
たまたま運が悪かったとか、特別な状況だっただけ、と自分自身を肯定するのです。
そして、大失敗をしてしまうのです。
自分自身で形作るには
失敗体験も成功体験も見直すことが大事
物事には良い点と悪い点の両方があります。
失敗体験、成功体験のどちらにも良い点と悪い点があるのです。
失敗体験で見直すように、成功体験でも見直すことが大事です。
失敗体験では、同じ失敗を繰り返さないように見直しますが、成功体験ではなにを見直せばいいでしょうか?
成功体験の行動と結果を見直しましょう。
- 成功した結果の要因となった行動は何だったのか
- 行動をとった理由はなんだったのか
- 成功した結果は、たまたま(ラッキー)だったのか
- 同じ行動をしたら同じ成功という結果になるのか
を見返して考えてみましょう。
もし、たまたま成功したと思うのであれば、次も成功するには同じ行動でいいのか、と考えることができます。
このように、見直して考えることで、条件反射のように成功体験を繰り返すことをしなくなります。
また、成功体験に依存することなく、大失敗することを避けることができるでしょう。
失敗も成功も結果、質の向上は行動で変える
成功という結果だけを意識すると、どうしても同じ行動をしてしまいます。
成功した結果は、自分自身で理解する時や他者に伝える時に、非常にわかりやすい指標ですので、意識しやすいのです。
ですが、自分自身の成長を意識するのであれば、結果だけでなく行動も併せて意識しましょう。
やれることを精一杯やれば、結果が失敗しても成功しても、自分自身の糧になります。
もし、精一杯行動せずにただの幸運で成功体験を得たのであれば、表面的な自信しかつきません。
中身がたりなければ、「失敗したときに簡単に失う自信」であったり、「失敗したことが自分以外に原因を探す」ようになってしまいます。
そうならないように、結果を出すまでの行動を精一杯やって、精一杯行動したことを自信に結び付けるようにしましょう。
まとめ
人はやりなれた方法が好む傾向が強いので、「やり方を変える」というのは強い意志が必要です。
特に成功している方法を変える時は、強い心労がかかり、より強い意志が必要です。
日頃から、成功体験を見直す癖がついていれば「やり方を変える」ことにあまり抵抗を感じなくなるでしょう。
もし、自分自身を変えたいと考えても変えられないと思っているのであれば、自分自身がどんな成功体験をしたのか、見直して見ると変えるためのきっかけになるかもしれません。
自分自身の性格はどんな成功体験を通じて、今の性格になったのか、考えてみると、今までとは違った行動をすることができるようになれます。
ほとんどの問題は、自分自身にあります。
感情的にならずに、自分自身を見直してみましょう。
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