持論

自立しよう。自立しないと、本当にやりたい事ができない。

自身のやりたい事ありますか?また、やりたい事をできていますか?

やりたいと思ってやり始めたはずなのに、いつの間にかやらされていると感じていませんか?

もし、「やらされている」と感じているのであれば、自立することで「自身でやっている」と感じることができるかもしれません。

「やらされている」と感じている根底にあるのは、自分以外の望みが介入しているからです。

自立することで、自分自身が本当にやりたい事をやることができます。

自立とは?

自立とは?

他の援助や支配を受けず、自分の力で判断したり身を立てたりすること。ひとりだち。

「自分の力で判断」すること、そして「自分で責任」をとるという意味です。

「自分で判断すること」と「自分で責任をとること」とで、他者からの介入を減らす効果があります。

人と助け合うことは素晴らしいものです。

「他者からの介入を減らすこと」と「助け合うこと」は一見反対のことを言っているようですが、一致することができます。

どういうことかというと、「自立していないと、助けられてばかりになってしまい、相手に依存してしまう」のです。

「助け合う」というのは、「助けられる」だけを言っているのではなく、「助ける」ことも言っています。

自分自身でやりたい事したくても、依存していてはすることができません。

自立には2つの側面があります。

「経済的な自立」と「精神的な自立」の2つです。

どちらか一方だけでなく、どちらも自立できるようにそれぞれ説明します。

経済的な自立

自身で考えてみましょう。

自分1人の生活費を稼いで、生活できていますか?

子供であれば、親に食べさせてもらっています。

つまり、親に依存している状態です。

成人して、仕事をして、自身でお金を稼ぎ、自分を食べさせていれば、親に依存していない状態です。

つまり、「自身を支える経済的に自立できている」ということになります。

次に少し視野を広げてみましょう。

普段、意識することはありませんが、国や地域で健全な状態にすることに貢献しているのです。

お金を稼ぎ、お金を使うということは、その地域、会社、お店へとお金を動かすことです。

お金の流れは、よく血液に例えることがあります。お金を動かすことは、血液が流れているという表現です。

血液がきちんと流れていれば体が健康になるように、お金がきちんと流通していれば国や地域が健全になるということです。

こういった活動を経て、周りからも自立していると認識されるでしょう。

自身が自立して、周りから自立していると思われることで、自他ともに認める「経済的な自立」をすることができます。

精神的な自立

最初から、誰かを頼ろうと考えていませんか?

まずは「自分で何とかしてやろう」という心構えをしましょう。

いざというとき、最初に頼りになるのは自分自身です。

そして、「自分で何とかする」のです。

やり方は問いません。泥臭いやり方でも良いのです。

実際にやって、何とかしたという実績や経験が大事なのです。

そういった姿や実績は、やっている姿をみていなくても、何となくわかるものです。

あの人なら何とかしてくれると思われるようになれば、自他共に認める「精神的な自立」をすることができます。

なぜ、自立が必要なのか?

なぜ、自立が必要なのか?

世間の風潮

「自堕落で両親の脛をかじっているAさん」と「自分自身で身を立てているBさん」がいるとします。

AさんとBさんが同じ商品を売っています。どちらの人から買いたいですか?

ほとんどの場合、Bさんと答えるのではないでしょうか。

世間もこの延長線上にあります。

なぜ、Bさんと答える人が多いのか、少し考えると分かるかと思います。

AさんよりBさんの方が「信用」できそうだからです。

この「信用」を判断する材料として、「いざというときに責任をとってくれるのか」という点があります。

この人は困ったときに何とかしてくれそうだと思えるのかどうかです。

自分の面倒ですら見れない人は、他人である私の面倒を見てくれないのではないかと、無意識で判断しているのです。

実際に責任感がある人は自立していることが多い、と私も思います。

つまり、自立していると相手から信用されやすくなり、自立していないと相手から信用されづらくなるということです。

大人として、働き、お金を貰うためには、人と接する必要があります。

お金はどこかから湧いて出てくるものではなく、仕事の成果や物品の対価として会社や人が支払ってくれるものです。

この取引の中に、「仕事をしてくれる」「支払ってくれる」という「信用」が必要です。

「自立」しているかどうかは、「信用」してもらう有用な判断材料なのです。

やりたい事をするため

やりたい事をするとき、「自分でお金を出した場合」と「お金を出してもらった場合」で考えてみましょう。

お金を出してもらう場合は、ほとんどの場合、制限がかかります。

なぜなら、「お金を出す人の望みを叶えないといけない」からです。

逆の視点で考えると、望みを叶えないのであればお金を出してくれません。

自分の望みとお金を出す人の望みが一致していれば、問題ありませんが、完全一致することはまずありません。

大体は同じでも、細部は違っていたりします。

「本当にやりたい事ができない」「やりたくないことを我慢してやる」ことになります。

中には、やり方は任せてもらえるケースもあります。

例えば、株式会社への投資です。

やり方は会社に任せて利益を分けてもらうこともあります。

それでも、会社は株主への情報公開を怠りませんし、株主を説得する努力も怠りません。

あなた個人でやりたい事がある場合、情報公開や説得する努力に費やす時間を作れますか?

説明が長くなりましたが、制限なくやりたいことをしたいのであれば、自立して自身の時間やお金をコントロールできるようになりましょう。

自立して自身の時間やお金をコントロールできるようにしておかないと、やりたい事はできないのです。

「自立」のその先

「自立」のその先

自立についての説明は終わりましたが、自立した先に何があるのか説明をします。

自身が自立することで、初めてわかることがあります。

例えば、何となく親からもらっていた「おこずかい」や「進学する学費」について、自身で稼ぐためにどれぐらい大変なのか、といったことです。

言われても分からなかったことは、実感することでしか分かりません。

自立しないと分からないことを経験することで、同じ行為でも思いや意味合いが変わっていきます。

人を支える(GIVE&TAKE)

自身が自立する前や、自立して経験値が少ないときに、誰かを助けたときは貸し借りをしたと考えるでしょう。

GIVEしたからTAKEしてくれ、と。

一番多い考え方だと思いますし、いたって普通の考え方です。

そしてGIVEしないことより、GIVEする方がずっと素晴らしい、とさえ思います。

ただ、親しい間柄でGIVEとTAKEを求めるのは、少し寂しいように感じませんか?

例えば、両親、彼氏、彼女、夫婦間、子供、親友にGIVEしたからといって、TAKEを求めますか?

支えることで、満たされるもの

具体例を見ると分かりやすいかもしれません。

例えば、親しい間柄(両親、彼氏、彼女、夫婦、子供、親友)に何かプレゼントすることを考えてみましょう。

プレゼントを受け取った人が大いに喜んでくれると、プレゼントして良かったと感じるでしょう。

その時に、プレゼントを買った費用のことを考えるでしょうか。

喜んでもらえることで、プレゼントを贈った人も喜びに満たされるのです。

ここには、GIVEもTAKEもなく、(こっぱずかしいですが)愛があるからです。

いろんな愛情があります。親愛、友愛、家族愛のなんでも構いません。

自立をすると、GIVE&TAKEができるようになり、その先に愛があります。

自立をしていない時よりも、深い愛を体験できるようになるでしょう。

深い愛は、心を満たしてくれます。

一朝一夕にはできませんし、自分1人でもできません。

まず、自分自身で行動できる「自立する」ことから始めましょう。

自立について考察された書籍の書評です。
書評『孤独になれば、道は拓ける。』 限りなくポジティブでストイックなぼっち論